田中流の廻天百眼展 劇的なオブスキュラー編


 
廻天百眼

田中流の廻天百眼展。最終3日は写真ライブ『劇的なオブスキュラー』を開催いたしました。
廻天百眼メンバー+田中流のトークショーと、数々のスチールを投影しながらの朗読です。
写真を集中して撮っていたのも朗読に重きを置いていたのも20歳前後だったので、原点回帰というか、なんだか感慨深いライブでした。
多重朗読や反復などなどあらゆる技を投入したので聴き取れないところもあったかも。(聴き取らせない)

さてここで大サービス。
戯曲をまんま公開しちゃいますよ!

1.Uranuss
0.00
0.19
闇/暗闇

1.03
重力と重力の磁場遊び。天体即ち宇宙歯車。
何億年も前から回転を続ける銀河よ。
その歯車、狂ったとて所謂自然。
我々の些細な思考が、太陽の活動を止めてしまう事だってある。

暮れ果てて夜
鴉の声に死を感じる。
あいつがやってきた。
あいつが俺に未来を告げる。

循環する魂の螺旋
輪廻のような遺伝子の形状
スピラミラビリス
廻転しつづける天体

研ぎすまされる直感
これはこれで一つの病気なのであろう
見えてしまうのは恐怖
何も見えないのも恐怖

地球は太陽の周りを回転している。
太陽は銀河系内を回転している。
銀河系はうみへび座を中心に回転している。
では、私は一体今どこにのか?

夕過ぎて、いまだ日暮し鳴き止まず
午後二時の太陽を思い出す
白の中に僅かに黄色が混じり
それが俺を不安にさせる

アスファルトの上の真っ黒な水溜まり
そこから、この世のものではないものが立ち上がる
ぬめぬめとした四肢
裂けた口をもつ化け物

九月の残暑に焼けた朝
飛べなくなった雀蛾が
ばたりばたりと羽を打つ
高熱に斜陽を望むのか

逃げなくちゃ
走って逃げなくちゃ
この世の関節が外れてしまったのさ
夜になったら、何処へ逃げても夜だ

3.00

オブスキュラーに映された影を縫い
固着した油の上の銀に記憶させる
時間を奪われた光を永遠と呼ぼう
今この瞬間からこの時には二度と戻れない

さかしまに閉じこめた世界
反射でしか見ることのできない世界
過去と未来を失い、また過去と未来を含んだ世界

3.25

4.09
くらがり、つながり

5.02
◎桜井
新宿駅と捨てた色彩が2015年になっても消え去らない
日照時間の長すぎるあの日に一体何があったのか
あの日あの時から 俺は何を奪われ奪ったか
日照時間の長すぎるこの日に一体何があるのか
この日この時から 俺は何を奪い奪われるのか

絵画の浮いた謎 俺の酔った謎
新宿駅と捨てた色彩が2015年になっても消え去らない

色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり

◎十三月
過去の街と同様の夕立の中
明日もまた遠いと ただ今日歩いて秒針を窺う
私、何もこわくない!
こんなにも暗い真夜中なのに冷や汗がわかる
夕方うつろに色めいてまたついた嘘の分だけ笑う
何かを持ちたいし
何も持ちたくない
私、何もこわくない!
あなたは出口のない冗談を美談にしようとしている
私たちはいつだって役に立たないものに憧れる
そこに在った証拠が記憶だけなんて許せない
そこに在った証拠が記憶の他にあるなんて許せない
私、何もこわくない!

色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり

6.30
◎紅日
今日和 私の亡霊
貴方の中の理想像
肉無き身も無き顔も無き
眠る妄想 奴隷の遊戯
合わせ鏡の霊的完成

今日和 私の亡霊
黄道乖離ゾディアック
 占星魔術 双子の迷宮
どうしてそんなに怯えた目をしているか
獲って喰われるとでも感じたか
 優性 無限 歯車 人間
震えているね 安心おし
貴方はあの人の理想だから
 美意識の錯綜
 美意識の錯綜

今日和 私の亡霊
ラプラスの魔に依る絶望快楽
妄想無限 宇宙は一つ
合わせ鏡の無限の一つ
有機か無機か心の産物
どう殺そうか
私の血液
どう殺そうか
私の遺伝子
 人体解体円環構造
 連続宇宙
 魔薬の愉悦
分裂意識
呼び起こした霊の声に
呼び起こした悪魔の言葉に
出生意識
死亡の確認
融合以前 私の亡霊
現世の歯車 私の亡霊

今日和 私の亡霊
歪んで外れたこの世の関節
私と出会った私の自意識
哲学を孕んだ抜け殻機械
 汚染 浸食 頽廃現象
 有機 混濁 頽廃芸術
貴女を還す アートマンの海に
貴女を還す ソースの海に
火なら燃えよ
水ならうねれ
風なら去れ
土なら励め
消え失せろ
 消え失せろ
消え失せろ
 消え失せろ
嫌よ!綺麗よ!

色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり
色彩、太陽、くらがり、つながり
世界

8.22

2.吸血鬼の戯れ
イオ  エウロパ  ガニメデ  カリスト アマルテア ヒマリア エララ パシファエ
シノーペ リシテア カルメ  アナンケ  レダ  テーベ アドラステア メティス 
カリロエ テミスト メガクリテ タイゲテ カルデネ ハルパリケ カリュケ イオカステ エリノメ  イソノエ プラクシディケ アウトノエ スィオネ ヘルミッペ アイトネ
エウリドメ エウアンテ エウポリエ オーソシエ スポンデ カレ パシテー ヘゲモネ
ムネーメ アエーデ テルクシノエ アーケ カリコレ ヘリケ カルポ  エウケラデ
キュレーネ コレー

1.17

◎桜井
黄昏だねえ。
誰一人気付いちゃいないんだよ。
巡り巡って、俺の番。
巡り巡って、あんたの番。

今は嘆くさ。
「日はまた昇る」なんて信じていた俺をね。
日ごと太陽は沈むだろう。
そして日ごと太陽は昇る。
だけど今日沈む太陽と、明日昇る太陽が違うものだと、
俺はついさっきまで思いもよらなかった。
お日さまは一つきりだと、信じていたよ。
だけどどうだい。今まさに日が暮れようとしている。
こんな時間に、こんな朝に!
あの太陽はもうおしまいさ。
すぐに新しい太陽が現われるだろう。
だけどそいつがどんなツラしてるのか、俺には皆目検討もつかねえ。

日暮れる速さが生きる速さを越えていく
夜の動物達が次々と目覚める
信じる朝と出くわした朝の相違に落胆し
この日々のこの日が、二度と来ない事を告げる

絶対的に変わってしまう日々を送るお前達
変化に気付いていようと気付いていまいとそんな事は関係ない
蝕み溶かし侵していく。
影が横切る!
人の一生なんてもんは、
社会の動きなんてものは、
国家の繁栄なんてものは、
人類の栄華なんてものは、
泡沫の繰り返しよ。

2:52

星の動き、太陽の動き
太陽。外接円。内接円。図形。天体。太陽がある。
水星の軌道。水星の軌道を内接円とした、正三角形を描く。
正三角形の外接円。これが金星の軌道。金星の軌道を内接円とした正四角形。
この正四角形の外接円が、地球の軌道。地球の軌道を内接円とした、正五角形を描く。
正五角形の外接円は、火星の軌道になっている。火星の軌道を内接円とした、正六角形。
これは木星の軌道。木星の軌道を内接円とした正七角形の外周円。
これが土星の軌道。
太陽系はこうして秩序正しい図形の中に成り立っている。
そして正五角形の点を線で全てつなぐと、正五角形の内接に五芒星ができる。さらに正六角形の点を全て線で繋ぐと、六芒星ができる。六芒星の中の正六角形、これらの点を線で繋ぐと、正四角形が出現する。この正四角形は、先に描いた中央の四角形の大きさと完全に合致する。正四角形の外接円であり、正五角形の内接円である軌道。これが、地球の軌道。

ははは、実に勝手なおてんとさまよ!
つい一時間前まで誰ひとり、日が暮れるなんて思っちゃいなかった!

4.34

2兆6013億14万2857

3.アキと美法の境界戦
2兆6013億14万2857

0:00
アキ 天体とこの世は幾億光年。あの世と地上はすぐ隣。だるまさんがころんだ。

ミノリ アキ、この世の法が壊れてしまったよ。アキ。
アキ  幻想の中の論理ですか、いいえ、論理は幻想ですから、銀河の中の星々を一つ一つ繋いで勝手に星座という名前をつけることが可能なら、こういった現象もまた論理の一部なのですよ。
ミノリ アキ、あなたはなんでも知っているのね。まるでキチガイのようよ。
アキ  はい・・・・その通り。ふふ、ミノリ様ったら。
ミノリ 晦日に月が登り達磨が転ぶでしょう。ただならぬ音が聞こえて館は取り残されたよう。
アキ  ええ、私がそういたしましたの・・・・。
ミノリ アキ、お兄様は、仲良くしてくださって?
アキ  嫌だ、タツヒト様ですか?ふふふ・・・。しばしの光の加減で目に映る物は大きく変わりますのよ・・・。

A>
夜毎快楽の海に漕ぎ出しては珍しい花を採ってくるのね、貴方達は。
生命のエネルギーをふんだんに使って何か一つでも得られれば良いと思っている。
素敵ね。
私たちには真似できないわ。
私たちには一本の矢しか与えられていない。
一本の矢と、それを命中させるための直感。
貴方達の心臓を確実に射抜くの。
貴方達は右往左往するばかり。
格好の標的。外す事はないわ。
命中した矢は皮膚を破る。
繊維に食い込み、断ち切り、筋肉が剥き出しになる。
血管が引き裂かれすぐに傷口を赤が塗りつぶす。
やがて矢は心臓に到達し、それを破壊する。
一瞬のこと。汗が滲む隙もない。
貴方は倒れるわ。誰に射抜かれたかも分からぬまま。
それなのに
それなのにどうして進もうとするの。

B>
子宮はメスの器官でありオスは是を持つ事ができない。
故に出産のまねごとをして芸術に手を出すのだ。
しかし結果我々の得たものはまるでビーカー。
云うなれば硝子の子宮。
メスのソウゾウリョクには遥か及ばず生み出すものは所詮現実の切貼り絵。
現象のコラージュ。

A>
何を求めている。
こんなに溢れた世界で、何を求めているの。

B>
あの頃俺たちは三方を囲まれた。
三方を囲まれて、全力で走るしかなかった。
それが唯一の逃げ道で、抵抗だった。
だけど
だけど今は違う。

A>
私たちは教わった。
正しい事を教わった。
人間人間 空の下。
お前は途中で諦める。

B>
知りたい事が多過ぎて、知らない事も多すぎるのに、
何を知るべきか分からない。
薄い膜が張ったようだ。
左右に抜ける道はない。速く走れば殴られる。
人間人間 空の下。
こんな大人になりさがった。
だけど。

A>
来るな。どうしてだ。
それ以上よると、私はお前を撃たなきゃならない。
人間人間 空の下。
こんな大人に
こんな大人になりたかった訳じゃない。

B>
夜毎快楽の海に漕ぎ出しては珍しい花を採ってくるのさ。
お前達のために。

二人>
人間 人間 空の下
外で遊べぬ子供達
切って貼ったは人面魚
心を求めて暴れ出す
魂入らぬ人面魚
揺れる電子水族館
六つの腕持つ英雄は
波に飲まれて海の砂
主はすでに土の中

人間 人間 空の下
外で遊べぬ子供達
溺れる三つ眼の子供達
美し手足 取り集め
美し魚 取り集め
美し眼球 取り集め
(美し唇 取り集め)
切って貼ったは人面魚
人より綺麗な人面魚
主はすでに土の中

B>
お嬢さん
僕の人魚になってください
浴槽の中を行ったり来たり
僕の顔を見たらにっこり笑う
時々わがままを言ってもかまいません
僕は
鯨の肉をとってきます 4.51

2兆6013億14万2857

4.亡霊の写像
闇・欲望・殺意・絶望

生まれてしまった深淵と戯れていた。
そこには静寂と死があった。
いつしか深淵は、意志があるかのように私に語りかけた。
私たちが互いに求めた白と黒の書物は
私たちに力を与え、記憶を改竄した。

熱された夜を掬い
底知れぬ淵と戯れ
彷徨い苦しんで
闇を見つめていた(あなたを愛していた)

闇に曝され絶望の淵に立ち
降り注ぐものを愚かさと呼び
私たちは生きていた頃から
彷徨い苦しみ愛し合い
すべてを憎んだ

5.屍の序曲
闇・欲望・殺意・絶望
思うがままに世界の境界を探る
影が伸びて日が落ちることを知る
二百万年使い続けたこの遺伝子の元にかたちづくられたはずなのに
僕が僕として生きることを拒まれるのは何故なのか
月光と街灯の湿った匂い
明日は明日でどこかにあるさと振舞える愉快さ
死と血と人と、けたたましい夜を求める暗がり
僕がここに在るなら神もまたどこかに在るのか
月に落ちたこの星の影に僕もまたいるのか

早く大変な災害が起こればいい。
そうすれば、きっと貴方と出会うことができるのに。
炎や瓦礫の中を貴方と逃げ回る。
私たちは廃墟を見つけてそこに住む。
昼間貴方は猟りに出かけ、私は洞窟の中で服を繕う。
貴方が帰ってきたら熱い接吻を浴びせましょう。
そして何度でも何度でもセックスをしましょう。
私は子どもだから、子どもの私が産む子どもはきっと子どもだから、
腐った大人達に触れる事なく育つから、きっと私たちと違って希望になれる。

こんなにも私にとっての一大事は
きっと新聞には載らない
私と あの人の 等価
世界中の悪意を私が受けたという認識も
たった一人は只一人
私と 貴女の 等価

ざわざわとした光に分身した私の影があちら側から手を招くのです。
人間界が遠のきます。確認を繰り返した世界の涯はこんなにも薄かった。
細分化され素粒子と化した月のかけらは生まれて此の方私の眼球に堆積し続けました。
書物に誘惑され微熱を帯びた唇は呪いの言葉を紡ぎます。
この宇宙でささやかながらも質量を付与された私は
この世界の住人であると信じ込んでいた

幾千の影が伸びるのは
沈む太陽の合図
私と あの人の 等価
血の螺旋に刻まれた銀河
溜め込んだあらゆる闇よ
私と 貴女の 等価

五つ出雲のおおやしろ 七つ成田の不動様 八つやわたの八幡宮
泣いて血を吐く、ほとどきす
触れぬあの世に救いを望み
硝子のアチラの水銀を睨む
今生の全ての間違えもまた 夢 幻
あの時の揺らぎよ 我が深淵よ
アペリ ミ アビス

 

過去の作品から完全新作までの混ぜこぜです。
十代で書いたやつもある。十年分だ。

写真展の中でライブを行うという、なかなか劇団にしかできないイベントにできたと思います。
ただの展示かと思いきや、かなり深いコラボレーションができて良かったです。

写真というものは時間を止めます。
情報というものは新しいほど価値があります。
しかし、情報の一種類であるはずの写真は、時が経てば経つほど価値が増す。
写真展というものを、またできればと思います。
田中流氏、百日紅さん、どうもありがとうございました!
 

◎次回の興行

廻天百眼
0731
『屍のパレード』
前売開始!
廻天百眼_襦袢クラブ
0725
襦袢クラブ
廻天百眼
0808/0809
ARTiSM FESTA
paradigm_150
0816
大阪
心斎橋paradigm

◎お勧めのお土産

廻天百眼
KITANYA
緊縛ストラップシリーズ
廻天百眼
冥婚ゲシュタルト
アクリルストラップ

廻天百眼
屍のパレード
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廻天百眼
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