電子書籍がごく一部で流行っている。
色々とレビューも上がっているが、本好きが書いているというよりも新し物好きが書いている感じなので一般人としてはちょっと参考にならない。
紙の本に取って代わるか否か、試験的に導入してみることにしてみた。
◎石井さんの使用環境
年間読書数:40冊ぐらいか?そんなに多い方ではない。資料7・消費2・ハウツー1 ぐらいの割合。
使い道:読書用というよりも資料用。
端末:iPhone/Mac
◎会社を選ぶ。
各社が独自規格で勝手に本を出しています。iBooksで買った本はKindleでは読めない。
独自規格というとちょっと違うけど、ソフト間でコピーできない以上独自規格も同じ。
あっちこっちにアカウント作って本を買い出すと、どの本をどこで買ったか分からなくなります。
これ串刺し検索するアプリ出したら需要があるのではないか。
とにかく一社に絞るのが賢そうです。
◎会社がいっぱいある。
なにやらいっぱいあって正直よく分かりません。
とりあえず、とっつき安さは重要ってことで、無料本を落としてみるところまで簡単に辿り着けた三社に絞り込みました。
・iBooks
Apple製。iPhoneに始めから入っている。
http://www.apple.com/jp/apps/ibooks/
・Kindle
Amazon製。専用端末あり。
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=kcp_iph_ln_ar?docId=3077089396
・Kinoppy
紀伊国屋製。ソニーの端末と提携?
http://k-kinoppy.jp
◎電子書籍特有の見どころ
紙じゃない利点はなにか!
ってことで特に下記に注目します。
・複製について
文章をコピーできるというのは資料本として、かなり重要なアドバンテージです。
紙の本では参考箇所をPCに手打ちしなくてはいけません。
複製の可否や、しやすさが重要。
・品揃え
品数が少ないところは結局他のところで補完しなければならないので避けたいです。
→出版社が一括で全社に提供してるっぽい。ほぼ変わらない。
・購入のしやすさ/価格
いかに簡単に、安く買えるか。
・会社の安定性
電子書籍特有の問題。アプリ開発やーめたってなったら今まで買った本が消滅します。
・端末への対応
多ければ多いほど良い!
◎各社を見てみる
iBooks(Apple)
iOS、およびOS Xに始めからついてくる電子書籍リーダー。
Apple製なので、端末との連携は抜群。
最初はこれ使おうと思ってました。
余計なソフト増やしたくないのと、Apple製品はAppleの中で完結させておくと何かと便利なので。
秀逸な見た目と、Apple IDでそのまま本を購入できる使いやすさ。
Apple端末で読む限り、基準値はこのソフトになります。
・懸念事項
石井はOS7からMacを使っていまして、かなり生粋のマカーです。
こいつらはハードもソフトもある程度信用がおけます。
唯一信用ならない点。それはサービスです。
来年あたり、やっぱiBooksやーめたって言い出しても別に驚かないでしょう。
それどころか例えば5年以内に、iPhoneつくるのやーめた、とか、Macつくるのやーめた、とか、突然言い出すような奴らです。
読める端末がiosとOS X限定ってのも将来的な不安を感じます。
あと、品揃え的な部分でR18がないのも欠点。
文学とエロスは長いこと戦ってるので、R18をばっさり斬ると芸術としてヤバいと思う。眼球譚とかあるのかな?
Kindle(Amazon)
恐らくコンテンツホルダーとしては最強。
専用端末もあるのでそっちにも手を出すと面白そう。
第2候補はKindle。
米国ではスタンダードというイメージのある電子書籍リーダーです。
Amazonのサイトとアカウントでそのまま電子書籍が購入できるので非常に便利。
書籍の価格が、他社が紙の90〜100パーセントなのに対して、Kindleは70パーセント程度に抑えられています。
しかも版権切れの書籍を勝手に無料で「販売」してるあたり好感が持てます。笑
読書画面はiBooksと変わらない感じ。
・問題点
OS X用のソフトがないっ!
あと、コピーができない。
この時点でちょっとなんかもうー。
エミュレーター走らせればMac上で開けてコピペもできるようなのですが、そんな手間をかけるぐらいなら紙の本買います。
Kinoppy(紀伊國屋書店)
紀伊國屋書店の電子書籍リーダー。
ソニーのReaderにも対応している。
最後はKinoppy。
ぶっちゃけ今回調べるまでよく知らなかったのですが、国産だけあってかなり痒いところに手の届く仕様になっています。
iBooksがApple ID、KindleがAmazonアカウントと、既に持っているであろうアカウントで購入できるのに対し、ここは紀伊國屋独自のアカウントを新規作成しなければなりません。
その他の読みやすさ、扱い安さは他社と同じぐらい。
ですが、石井が気にしてる部分をかなりカバーしています。
・全ての端末で読める。
およそ全てのOSで読めます。
これは、どこか1社が潰れるなどしても、何かしらの端末で読めることを意味します。
Apple端末でしか提供されないiBooks、携帯端末でしか提供されないKindleに対していくらか多くの安定性を期待できます。
・コピペ天国
Mac版で文字を最小表示して全選択すると、とんでもない範囲を一度にコピペできます。
・書類を散らかせる
Mac版では何冊でも同時に本が開けます。
紙で、普通にできることが、画面で、できる!
・役に立つか不明だけど驚いた機能
使いどころは今のところ思いつきませんが、Kinoppyは唯一、縦書きと横書きをあらゆる本で実行できます。
この機能は日本人が絡まなければ絶対に実装されない機能。
写真集とかにも効くのかな?
海外製の写真集ってほとんど右側に重点が置かれてレイアウトされます。右のページに行きやすいように。
日本の写真集は右開きにも左開きにも対応できるので独創的なレイアウトが使えます。
右開き前提の写真集を左開きで表示するとちょっと面白いかも。
◎Kinoppyを使うことにしてみた。
資料として使うならKinoppy最強ですね。
一般的には価格が安いKindleがいいのかも?
最後にまとめておきます。
iBooks | Kindle | kinoppy | |
複製 | ○ | × | ◎ |
品揃え | △ | ○ | ○ |
導入 | Apple ID | Amazon アカウント | 独自アカウント |
価格 | 紙の90%程度 | 紙の70%程度 | 紙の90%程度 |
端末種類 | △ | △ | ○ |
将来の不安 | △ | ○ | ○ |
しばらく使ってみて、紙の本と戦わせます!
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