廻天百眼劇場本公演『奴婢訓』。
お陰さまで大盛況のうちに幕を閉じました。
ついに、私たちはここまで来ました。
二十歳の時に50人も入らない劇場で旗揚げした廻天百眼は、少女椿を舞台化し、ついに、アングラ演劇の最高峰である天井桟敷の『奴婢訓』をカバーしました。
天井桟敷は伝説のアングラ劇団であり、海の波音を聴いて「神に嫉妬した」と言ったというJ・A・シーザー氏もまた、私にとっては神なのです。
『奴婢訓』を自らの手で再構築し、舞台に乗せることによって、私たちはある一つの出発点に立ってしまった。
邪宗門の名乗りで「ここには何も無い、これからはお前たちがやるんだ」と昭和精吾氏は観客に叫びます。
アングラ演劇、地下演劇の先人達のガイドはここまでです。
ここからは、私たち自身の手で、天上歌劇、アッパーグラウンド演劇を構築していかねばなりません。
ここが出発点です!恐るべき『越後つついし親知らず』のカバーが、私たちの唄う『フリーダム』が、それを象徴しています。
次回、二月の公演で、廻天百眼は『存ぜぬ快楽』以来となる完全オリジナルの新作に臨みます。
あの日あの時、君が本当に見たかった景色を!
かつてない興奮と熱狂を!
私たちとともに、最も美しく、激しく、狂おしい世界をつくりあげましょう!
最後となりましたが、『奴婢訓』上演にあたり尽力して下さったザムザ阿佐谷、「寺山修司演劇祭〜世界の涯までつれてって〜」制作の皆様、脚本と楽曲の提供を快諾して頂いた天井桟敷・万有引力関係者の皆様、J・A・シーザー氏、様々な面でご協力して下さった月蝕歌劇団の高取英氏に、深く感謝の意を表明いたします。
そして一緒に私たちの『奴婢訓』をつくりあげた俳優たち、スタッフの皆様、観客という名の参加者のみんな、本当にありがとう!
この公演は、十年後に必ず「あの奴婢訓に関係した」と言えるものになります。
それだけの世界を私たちはつくりました!そしてここが出発点です。
歴史をつくれるのは今を生きる者だけの特権です。
さあ、明くる世界へ、共に参りましょう!
◎次回の興行 |
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0823-0827 『奴婢訓』 |
0831 襦袢クラブ |
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◎お勧めのお土産 |
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『鬼姫』2012 サウンドトラック 完全版 |
『鬼姫』2012 サウンドトラック 初版 |
『少女椿』2012 舞台音源集 |
『少女椿』2012 DVD 大阪公演記録映像付き |