ライチ光クラブ、祝!再舞台化!
百眼版が観たいという話をちらほらと聞くが、劇場が紀伊国屋ホールで演出が江本純子さんなら十分アングラとしてつくってくれると思う。
常川博行氏は紀伊国屋はアングラの真逆、と言っていたが、僕らの世代からするとアングラ小屋に思える。
新宿に建っている古いビルって時点でアングラな気がしてしまう。
まあ20年後ぐらいに古くなった座・高円寺が若者にとってアングラ小屋になっても僕らはそう思わないということか。
それでもタイニイアリス、ザムザ阿佐谷、スズナリ、紀伊国屋、座・高円寺は、同じ霊が住んでいると思う。

演出家の江本さんだが、この人は毛皮族というアングラ劇団で一世を風靡した人である。
ただこの人のアングラは美しくない方面のアングラである。
と、そんな事を考えていて気付いたのだが、アングラのボスって全員潔癖なのではないか。
美しさを売りにしているか、汚さを売りにしているか、どちらかなのだ。
汚いというのは悪い意味ではなくて、スプラッタ映画的な汚さ、キラートマト的な汚さ、笑ってしまう汚さである。
意図して汚さを造り出すというのは、美(整然さ)について何かしら気にかけているということで、突き詰めると潔癖性の現れである。
試しに思いつくアングラ劇団を美しいか汚いかでわけてみよう。

◎美しさを売りにしているアングラ劇団
廻天百眼
少年王者館
維新派
黒色綺譚カナリア派

◎汚さを売りにしているアングラ劇団
毛皮族
バナナ学園
ゴキブリコンビナート

このように如実に現れている。※関係者の皆さんごめんなさい。
美しさに異常なまでの執着を抱いているか、ぐちゃぐちゃの極地を目指すか、どちらかである。
これはアングラ劇団を旗揚げる遥か以前の成長過程で、何か、美に対しての恐怖があるのではないか。
むしろ美に対する恐怖を持っているとアングラ方面に進むのではないか?
かくいう私も野良猫を撫でない程度には潔癖である。
あと電車に乗った日は絶対に風呂に入る。
血糊と虫は平気なのに。

もしかして? 潔癖性(整然さへの執着)は、許せない事があるからではないのか?

ところでライチ光クラブだが、君たちが本当に観たいのは廻天百眼とスタジオライフがコラボしたライチだと思う。笑

◎次回の興行

廻天百眼 少女椿
劇場本公演
少女椿
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1124
襦袢クラブ
   

◎お勧めのお土産

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