洗濯機の歴史


※旧ブログから引っ越し

洗濯機のふちに腕をかけ、アカハライモリが上ってきた。どうも故障らしい。
我が家の洗濯機は祖父の時代のもので、未だに動力には電気でなくアカハライモリを使っている。発情期のアカハライモリは雌の泳ぐ時、その尾を追いかけて牡が泳ぐ。たらいの中につがいで入れると、雌はたらいの壁を円を描いてまわり、雄がそれに続く。こうしてくるくると回る水流が生まれ、投下した衣類を洗うことができるのだ。原理は戦国時代、織田信長がオランダ人と風呂に入った時に、風呂炊きの女中に発情したオランダ人が湯船の中で女中を追い回す動きからヒントを得て開発したという。また、一時期のソープランドをトルコ風呂と呼んだのもここに由来し、当時の見解ではオランダもトルコも同じものと見なされていたためでる。
話をイモリに戻そう。近代の洗濯機では、アカハライモリの1つがいだけでは洗濯量からして力不足である。これに関しては戦後に開発が進み、アカハライモリを2つがい、3つがい入れる技術が導入されてきた。しかし一定方向の水流では、偏った汚れが落ちない場合が多々在り、家電メーカーは競ってこれの解決を目指したものである。
そんな中、画期的な洗濯機、「逆転くん」が登場した。この洗濯機は洗濯中に一定間隔で、ある種の環境ホルモン剤を水槽の中に放つ。この薬剤に触れたアカハライモリは瞬時に雄は雌へ、雌は雄へと性転換を行なう。まさに逆転の発想。しかし画期的に見えたこの方法も、消費者からの「洗濯した衣服を来たら性転換した」「夫がゲイになった」「妻は昔、男だった」などのクレームによって販売停止回収に追い込まれ、製造メーカーの暗黒史として歴史から抹殺されることとなった。そうこうしているうちに1953年、三洋電機から現在の洗濯機の原点とも言える噴流式洗濯機が発売され、イモリ式洗濯機の開発に従事していた他のメーカーは地団駄踏んで悔しがることとなったのである。

※夢メソッドについて
別役実氏に教えて頂いた戯曲を書く前のウォーミングアップ術を、石井なりにアレンジした訓練です。
◎石井ルール
・目的はある種の酩酊状態(別役氏曰く、「うしろめたい状態」)に精神を持っていくこと。
・嘘のような本当のような話を書くのがベストだが、夢で見たよな雰囲気が出ていればOKとする。
・制限時間は1本20分。中途半端でも20分で強制終了。
・誤字脱字の修正以外、補正してはいけない。
・ブログに晒すことにより、侮蔑・嘲笑・罵詈雑言の嵐を受け止め、厚顔無恥な精神力を身に付ける。

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